2011年度 第1回講演会
「テキストマイニングの手法を知る」
講演
  市場のグローバル化が進む中,さまざまな製品分野で日本企業の苦戦が強いられている.この原因は,日本の技術水準が落ちたことによるものではない.むしろ,技術開発の方向性を見誤っていると考えるべきだろう.“技術のガラパゴス化”といわれるように,例えば携帯電話の開発がグローバルマーケットとは異なる方向に進み,日本市場には適しているが,他国市場にとっては過剰品質になってしまっている現状がある.
技術開発の方向性を的確に判断するための情報を,膨大なネット上の情報から抽出ためには,データマイニングの手法が欠かせない.特に,言語によって記述された大規模なデータから知見を抽出する方法として,テキストマイニングの手法が重要になっている.本講演会では,テキストマイニングの著書を書かれているお二人の先生方にご講演して頂きました.
 
  1) 河野 康成 (立教大学 リーダーシップ研究所)
   

「テキスト分析の手法と分析」

近年,情報技術の発達によって,テキストデータを容易に取得することが可能となった.しかしながら,テキスト分析は,有用ではあるものの発展途上の段階にある.特に,データ量が大量になればなるほど,前処理段階が重要となる.今回は,特許情報や質問紙の自由回答などのテキストデータを用いて,主にスクリーニング手法を紹介.

 
  2) 中山 厚穂 (首都大学東京 経営学研究科)
   

「テキスト分析によるトピック抽出法」

インターネットの普及や,ブログ,SNS,ツイッターなどの様々な消費者発信型メディア(CGM)が登場し,消費者が主体的に情報を発信することのできる環境が整いつつある.企業が戦略を立案する上では,このような消費者が主体的に発信する情報をもとに消費者のニーズを読み解くことが重要となっている.そこで,今回は,特許情報やブログなどのテキストデータを分析し,その背後に存在しているトピックを抽出するための方法について紹介.


 
日時
2012年3月29日(木) 13:00〜16:00
 
場所
首都大学東京 南大沢キャンパス 5号館143室
 
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