2014年度 第1回講演会
講演
  1) 田中 吉史 (金沢工業大学)
   

「創造的認知過程としての絵画鑑賞」

 芸術作品の鑑賞に関する実験心理学的研究では、鑑賞過程は単に美的刺激を受容するような受動的なものと考えられる傾向が強かった。しかし美学や芸術理論では、芸術鑑賞には鑑賞者自身がその作品の中から新たな側面を見いだすような創造的な過程が含まれていることが指摘されてきた。本発表では、近年の認知科学における創造的思考のパラダイムである制約緩和理論に基づく実験を通して、絵画鑑賞における創造的思考とその支援について検討したい。

写真:講演する田中さん
 
  2) 笠松 慶子 (首都大学東京)
   

「感性とCMFデザイン」

 人の感性に訴えかける魅力を製品に組み込むことが必要とされており、その方法の一つとして近年、CMF(Color Material Finish)という分野が注目されている。CMFは、色という視覚情報だけでなく、素材感や質感などの触覚情報でも人の感性に訴えかけることのできる手法として有効とされている。本発表では、デザインプロセスで用いられるストーリー性を通してCMFデザインへの展開方法について検討する。

写真:講演する笠松さん

 
司会
宇賀神 博 (武蔵野大学環境学部)

 
日時
2014年11月29日(土) 14:00〜17:00
 
場所
首都大学東京 日野キャンパス 2号館3階302室
 
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